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Vol10.「開放感は魅力!だけどデメリットは? ―吹抜けは必要か―」

開放感は魅力!だけどデメリットは? ―吹抜けは必要か―

開放感は魅力!だけどデメリットは? ―吹抜けは必要か―

吹抜けの縦空間は開放感が抜群。例えば玄関や階段、リビングなどに取り入れると素敵ですね。おしゃれな空間作りにひと役買ってれる吹抜けですが、耐震性などのデメリットを心配する声も聞くことがあります。

自然災害に強い間取りについてご説明した前回のコラムも併せてご覧いただくと、吹抜けを検討する際の参考になると思いますので併せてご覧ください。

Vol9.「自然災害に備える住宅づくり ―災害に強い家とは?―」

憧れの住まいを思い描く上で、吹抜けはよく挙げられるご要望の一つ。今回のコラムでは、吹抜けの具体的なメリットとデメリットを挙げるところからお話いたしましょう。

吹抜けのメリット ―おしゃれで明るい空間が作れる―

吹抜けのメリット ―おしゃれで明るい空間が作れる―

広々とした空間が演出できる吹抜けですが、機能面でもメリットがあります。まずは代表的なものを挙げてみましょう。

・広々とした空間を演出できる(おしゃれ)
・風通しが良くなる(通風)
・部屋が明るくなる(採光)
・家族の距離が近くなる(コミュニケーション)

高い位置に窓を設置することで日中の採光が確保でき、風通しも良くなるなど、快適性もアップするのが吹抜けのメリットです。1階と2階が床で分断されないので、家族が近くにいるように感じられることもメリットの一つといえるでしょう。

吹抜けのデメリット ―収納場所の制限や耐震性の低下が心配―

吹抜けのデメリット ―収納場所の制限や耐震性の低下が心配―

明るい空間づくりを考えると、吹抜けはとても理想的なように感じますが、もちろんデメリットもあります。こちらもよく挙げられるものを見てみましょう。

・2階部分のスペースが削られる(空間)
・エアコンの風が逃げやすく、部屋が寒くなる(気密性・断熱性)
・音が響きやすくなる…1階の音が2階に、2階の音が1階に響いてしまう(防音性)
・2階の床がないため地震に弱くなる(耐震性)
・吹抜けに大きな窓をつけると、夏の強い直射日光が入る(日射遮蔽)

特に耐震面や、室温が快適に保ちづらく光熱費がかさんでしまうなどのデメリットが気になりますね。では、どうしたらこれらを解消できるでしょうか。

吹抜けのデメリットを解消する家づくり ―高性能住宅という選択肢―

吹抜けのデメリットを解消する家づくり ―高性能住宅という選択肢―

快適に吹抜けのある家で暮らすには、どのような対策をとればいいでしょうか。ここからは高気密高断熱な住宅(以下、高性能住宅)にスポットを当ててみましょう。

【部屋の寒さを解消する】
部屋の寒さは気密性・断熱性の低さが原因。風通しが良くても、断熱性能が低いとエアコンをつけても暖かい空気が外へ逃げてしまいます。高性能住宅で施工をすると、しっかりとした断熱材を隙間なく充填しますので、室内の暖かさ(涼しさ)が逃げず、少ない電気代で快適な室温を保つことができます。また、このような住宅には「熱交換型24時間換気システム」などが採用されるため、室内の熱を逃さずに換気でき、建物内を常にきれいな空気が循環します。外気の影響も受けづらいので、吹抜けを採用しても快適な室温が保てるのは嬉しいですね。

【床面積の不足を解消する】
吹抜けを作ると2階の床面積が削られてしまいます。収納スペースを多く取りたい方にはデメリットですが、収納するものを減らせると考えるのはどうでしょう。「ものを減らせる」と聞くと驚かれそうですが、室温を快適に保てる高性能住宅は、家で過ごす際の服装が薄着で済むことや、ストーブ・こたつなどの暖房器具、厚手の布団などが不要になり、これらの収納スペースを多く確保する必要がありません。収納を減らすことで、吹抜けのスペースを確保するのも、一つの手といえるでしょう。

【音の問題を解消する】
上下の空間がつながることで家族が近くにいるように感じやすくなりますが、生活音が上下に響いてしまうのはデメリット。これらは、実際の生活習慣をイメージした間取りや防音性能上げる工夫が必要です。

・吹抜けの位置と寝室は距離を取る
・防音性に優れたドアを採用する

など、プランニングの段階で検討すると解消しやすそうですね。

【耐震性の不安を解消する】
吹抜けは2階の一部に床がない構造のため、地震発生時には揺れの衝撃を壁や柱で支えられるように構造材を補強する必要があります。吹抜けを採用する場合は、依頼する建築会社に標準仕様の耐震性能や実際の施工例があるかなどを確認するのが、耐震性の不安を解消する一番の近道といえるでしょう。

【日差しの取り込みをコントロールする】
吹き抜けは窓を大きく取ることで明るさはもちろん、冬は蓄熱という点でも効果が期待できます。しかし、夏は強い日差しが入って室温が上がりやすいなど、難しい側面もあります。この点については日射遮蔽を工夫するのがおすすめです。

・庇(ひさし)を長くして、日射角度の大きい夏の日差しを遮る(冬はふんだんに取り入れられる)
・断熱性能を上げて、屋根や壁からの熱が室内に入らないようにする
・ブラインドやシェードを取り付けて、季節に合わせた開閉を行う

温度調整の難しさなどから、吹抜けを避ける方は多くいらっしゃいます。しかし、建物自体の性能を高めた高性能住宅(ZEH住宅クラスの省エネ性能を完備した住宅※)にすれば、吹き抜けによる温度変化や構造の不安も解消できますので、安心して取り入れられるでしょう。
※)ZEH(ゼッチ)…ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス。高断熱でエネルギーを極力消費しない構造で、再生可能エネルギーを導入した省エネ住宅のこと。

【結論】しっかりプランニングすれば、吹抜けのある快適空間を実現できる!

【結論】しっかりプランニングすれば、吹抜けのある快適空間を実現できる!

吹抜けのある家づくりだと、どうしてもおしゃれさを重視しているように思われがち。ですが、しっかりプランニングすることで、快適さも備わった住空間が実現できます。思い描いた住まいに吹抜けを取り入れたいと思われている方は、デメリットもしっかり解消できるように相談するといいでしょう。

タケソー住空間は、お客様の希望に沿ったプランニングをご用意させていただきます。

タケソー住空間は、お客様の希望に沿ったプランニングをご用意させていただきます。

奈良・田原本という地域に密着し、多くのお客様の希望に寄り添ったお住まいを提案してきた私たちタケソー住空間。吹抜けを採用した施工実績も多くありますので、希望に沿ったプランニングをご用意することができます。間取りだけでなく土地選びからご提案もできますので、お気軽にご相談いただけると幸いです。

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