Vol13.「何十年も住む家だから ―お子さんの成長を考えてつくる子供部屋とは?―」
お子さんの成長を考えてつくる子供部屋とは?
夢のマイホームを実現するにあたって、一番時間を費やすこだわりポイントはどこでしょう?もちろん人それぞれですが、間取りをじっくり考えられる方が多いように思います。この先何十年も住み続ける家だからこそ、時間をかけて決めていきたいですね。
今回は、その中でも「子ども部屋」に焦点を当てて考えていきたいと思います。
おうち時間の過ごし方の幅が広がる、エクステリアのお話をした前回のコラムは下記をご覧ください。
Vol12.「おうち時間が豊かに!? ―外構・エクステリア工事の必要性―」
生活スタイルの変化により、子ども部屋の割合が……?
家づくりはお客様からの間取りのご要望をお聞きすることから始まります。
「LDKは○○帖、和室は6帖、2階には主寝室が○帖、子ども部屋が6帖2つ……」など、具体的な希望をお伺いして実際の間取りをご提案するわけですが、数年ほど前から特に子ども部屋に対するご要望の内容が変わってきました。
大きな要因としては、生活スタイルの変化が挙げられます。これまでは個室で過ごす時間が多かったのに対し、現在はリビングを中心とした「団らん家族」が増加し、リビングで過ごす時間が長くなる傾向にあります。必然的にパブリック空間の占める割合が大きくなり、プライベート空間(個室)が小さくなってきました。その中でも、子ども部屋の面積がここ数年で顕著に減少傾向にあります。
主な要因としては下記が挙げられます。
・学校の宿題をする場所はリビングが多い(親御さんの目が届く)
・勉強は塾が主流になり、子ども部屋で勉強するという概念が薄れてきている
・ネットや携帯電話などの普及により、テレビや本棚などを子ども部屋に置かなくなった
・友達との遊びがオンラインになり、一堂に集まらなくても遊べるようになった
そして親御樣が挙げる一番の要因が
・子ども部屋(個室)が必要な期間は11歳くらい~せいぜい18歳までの8年間
だということです。
一般論として、子どもは小学校低学年までは親と同じ部屋で就寝しますし、早ければ高校を卒業すると下宿やひとり暮らしで家を出ます。その短い期間のためにしっかりと部屋を作り込む必要がないのでは、という考え方が主流になったのでしょう。
子ども部屋を「兼ねる」という考え方
子ども部屋が不要だというのではなく、短い期間であっても必要な時期があるでしょう。私も30年近く家づくりに携わってきましたが、お子様のいるご家庭で子ども部屋のスペースが全くないことは少々不安に感じます。
そこでご提案したいのは「可変性を持たせた間取り」。具体的に、お子様が二人いらっしゃるご家庭を想定して考えてみましょう。
①~10歳くらいまで…大きな部屋でお子様が遊べるキッズスペースに
②11歳~高校卒業くらいまで…お子様それぞれに小さなプライベート空間を確保
③お子様の独立後…親御さんのテレワークスペースや趣味の空間として活用
④お子様のご結婚や孫の誕生~…宿泊できるスペースとして部屋をアレンジ
このように、長く住み続ける家だからこそ、何十年先も無駄な部屋の出ない間取りにしたいですね。
【結論】可変性のある間取りで、生活スタイルの変化に対応すると◎
最近は「大前提として子ども部屋は不要!子ども部屋の広さは3~4帖で充分」とおっしゃる設計士も多くいらっしゃいます。また、各ご家庭の考え方や背景、地域性もさまざまで、一概にこれが正解とはいえません。ですが、確実に言えることは、今まさに家を建てようとしているご夫婦お二人のための最適な家づくりを考えていくのがベストだと思っています。仮に30歳で家を建てたとして、20年後には50歳、40年後には70歳。年齢に応じて家での過ごし方も変わってきますので、その時に子ども部屋が活用されず物置部屋になってしまわないよう、ライフスタイルの変化に対応できる間取りを是非ご検討ください。
家を建てる時も、建てた後も、私たち“タケソー住空間”がお客様に寄り添います
長く住み続ける家だからこそ、何十年先まで考えた設計を提案して欲しいもの。そして、希望に応えられる建築会社がお客様の将来を考えている会社だといえます。
もしマイホームを思い描いている中で、迷っていることや不安などがあれば「タケソー住空間」にお声掛けください。奈良・田原本を知り尽くした私たちが、お客様の今だけでなくマイホームを実現した後も、長く住み続けられる具体的で快適な住空間をご提案いたします。まずはご相談から、お気軽にどうぞ。